2014.9.14 837 『それ以上のなにごとでなくても、それだけでも充分すぎるではないか』

09 15, 2014 | 日記2014

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・金子光晴『若葉のうた』。「一対」より。前半省略。

【——それでも、心配していたほど老年は、さびしいものではない。
 
 五十年つれそふといふことは、なみたいていとはおもはれない。
 
 この一対をみるたびに僕がおもひだすのは馬来の旅で
 雨霧にうすれる梢で、身をよせあひなきかはしていた二匹の老猿のことだ。
 
 愛情とは、からだとからだをよせてさむさをあたためあふことなのだ。
 
 それ以上のなにごとでなくても、それだけでも充分すぎるではないか。】p107.108

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