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2014.8.24 816 『森の若葉』

08 25, 2014 | 日記2014

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・初めて入った古本屋で、本を眺め、何冊か欲しい本があったけれど、全てを買う金もなかったので、一冊だけ、金子光晴「詩集 若葉のうた——孫娘・その名は若葉」を買った。孫娘が生れ「若葉」と名付けられたその子の成長を見つめながら、老詩人が綴った詩集。


【——森の若葉——
 
 なつめにしまっておきたいほど
 いたいけな孫むすめがうまれた
 
 新緑のころにうまれてきたので
 「わかば」という 名をつけた

 へたにさわったらこわれそうだ
 神も 悪魔も手がつけようない

 小さなあくびと 小さなくさめ
 それに小さなしゃっくりもする

 君が 年ごろといわれる頃には
 も少しいいにほんだったらいいが

 なにしろいまの日本といったら
 あんぽんたんとくるまばかりだ

 しょうひちりきで泣きわめいて
 それから 小さなおならもする

 森の若葉よ 小さなまごむすめ
 生れたからはのびずばなるまい】

金子光晴「詩集 若葉のうた――孫娘・その名は若葉」p4.5 序詩「森の若葉」より。


・「くさめ」とはなんだろう、と思って調べる。「くしゃみ」。

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