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2014.3.14 623 『もっと大きな音楽』

03 15, 2014 | 日記2014

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今日の付箋。中沢新一『ミクロコスモス1』「孤独な構造主義者の夢想」より。

【詩では、自然のレヴェルに直接つながる音素のレヴェルからはじまって、修辞的なレヴェルにいたるまでが、ひとつの全体性をあたえられている。そのために、情報を伝達する機能が、詩にあっては背後に後退して、自然と文化を一体化した、不思議な美の現象があらわれる。】p.67

【アルチュール・ランボーは詩が都会人の修辞的な遊戯にすぎないものになっている現実を、全力で否定し去ろうとした。彼の詩には色彩があり音楽があり、あらゆる五感がひとつの全体性のなかに、共鳴しあう現実をつくりだしている。自然から切り離された第二レヴェルの文節構造の上に形成される言語芸術としての詩を拒否するために、彼は第一文節、すなわち自然と文化がもっとも直接的に分節される深層に向かい、深いレヴェルの構造のなかで、自然のつくりだすものとが、なだらかな連続性をしめしているような作品を、生みだしてみせたのだった。】p.68

【どんな音楽も、この音楽、その音楽としてはとらえられない「もっと大きな音楽」が存在することを示すためにのみつくられている。個々の作品は自分が個々の作品であることを否定することにおいてのみ存在し、音楽の本質をなしているその時間性は、それを乗り越えていく「ある種の不死性」を開くものとして、時の流れのなかに出現するのである。】p92

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