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2013.12.21 542 『またひとり。ぼくの中に棲みはじめる。今回の住人は、やたら濃い。濃すぎる』

12 21, 2013 | 日記2013

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・今日も矢内原伊作「ジャコメッティ」を読む。

・またひとり。ぼくの中に棲みはじめる。今回の住人は、やたら濃い。濃すぎる。ぼくは、ぼくの中に新しく棲みはじめたこの住人を、制御することはできそうにない。むしろ彼に突き動かされるだろう予感。

・「エクリ」もそうだったけど、今回も、読んでいて、それがたまたま最近自分が考えていたことと呼応していて驚く。例えば、日記に書いたようなことを、数日後、本の中に(別の誰かの言葉で)発見するような感じだ。別にどうでもいいが。出会う時には出会うものだ。きっと。

・今日の付箋。

【「今日のほとんどの画家は、主観をすてて自然を忠実に模写するかわりに、ひたすら主観を表現しようとする。絶えずこれまでになかった新しいものを求め、他人に似ることを恐れて個性的であろうとする。結果はどうか。今日の展覧会で見たように、現代の絵画は千差万別のようでいて不思議にどれもこれも同じように見える。個性的であろうとしてかえって非個性的になっている。新しいものを求めながら古いものを繰り返している。殊にアブストレの絵がそうだ。アブストレの若い画家たちの多くは自然を模写すれば通俗的になると思い、通俗的になるまいとして主観的個性的な絵を描こうとする。ところが実は、それによってかえって通俗的になっているのだ。事情は全く逆だ。セザンヌは個性的であろうなどとは少しもしなかった。彼は主観を捨てて自然を忠実に模写しようとしたのだ。しかも結果においてセザンヌの絵ほど個性的なものはない。」】 矢内原伊作 『ジャコメッティ』p.81,82より。 ジャコメッティと矢内原の会話からジャコメッティの言葉を。

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