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2013.9.9 439 『聴いたことのないうたが自分の口から溢れてくるのだから』

09 09, 2013 | 日記2013

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・片付けが一向にすすまない部屋にトム・ウェイツ「オーファンズ」の一枚目。が響く。

・トム・ウェイツ。いつもおもうのだけど、彼を唯一無二として扱うのはわからんでもないのだけど、曲ということに関していえば、ほとんどカバーに近い(歌詩に関しては言葉がわからないのでなんともいえないが。酔いどれ詩人と呼ばれるのだから、詩として凄いのかもしれないけど、そういうのは正直ぼくにはわからない)。

 彼がすごいのは、「そうであるにも関わらず」、圧倒的に突出している(どう聴いてもトム・ウェイツにしか聴こえない)ということで、それは本当に凄い。デビュー前の弾き語りの音源だって、曲のつくりがオリジナリティーに溢れている、というわけではない。どちらかといえば耳に馴染みのある、トラディショナル的、借り物のようなメロディーにも関わらず、もうそこにトム・ウェイツはいる。迷っている、何かを模索している印象はあるけれど。

 なにせ、彼の前にはディランが走っているし、彼はディランの曲をずっと店で客の前でうたっていたのだし。あまりにでかい壁が目の前にあって、「オレにやるべきことは、あるのだろうか? 残されているのだろうか?」という問いはあっただろうし。

 それでも、彼は彼になった。彼は「トム・ウェイツ」になった。憧れだったディランが「密かに憧れてるヒーロー」と呼ぶ「トム・ウェイツ」になった。それに至った。自分で。


・と、書いて、曲はすすむ。Amazonに注文していて、届いていたのだけど、聴いていなかった。Amazonじゃなかったかもしれない。もうなくて、他のサイトで注文したのかもしれない。日本版の「オーファンズ」。三枚組の一枚目。これはとても好き。とても好きだ。最高。まず、音の録り方がいい。のだとおもう。いい、というのはいい音で録る。ということでなくて、「こういう雰囲気で録りたい」という音をちゃんと狙って録っているということとで、それは、いいマイクを使うということではないし、多くのマイクを使うことでもない。ましてや、編集の上手さでもない。

・なんだか、久々日記らしくなった。ような気がする。今この場で、ここにあるものを書く。そんなもの。

・最近しきりに思うのは、ギターが伴奏のためのものではなくなってきている。ということ。これは感覚なので、共有するための言葉を見つけることができないけど。「わたし」が弾いているにも関わらず、ギターはギターで「わたし」に囚われることなく音を奏でて、歌はそれに影響を受けながら、あるいは影響を与えながら、紡がれていく。もう「わたし」というのがどこにあるのかわからなくなる。というのも、自分でも聴いたことのないギターの音色が自分からうまれてくるし、聴いたことのないうたが自分の口から溢れてくるのだから。

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