2013.9.2 432 『それを読む以前のようには、世界を見ることができなくなるような、そんなことば』
・付箋。高橋源一郎『一億三千万人のたの小説教室』より。
【小島信夫の場合、小説も評論も同じ文章です。おそらく、彼は、同じ文章で、手紙を書き、それから、しゃべったりもするのではないでしょうか。要するに、生きること、が、そのまま小説になっているのです。】 p140
【詩でも、戯曲でも、評論でもない、また、いわゆるふつうの小説でもないのに、こころを揺さぶり、それを読む以前のようには、世界を見ることができなくなるような、そんなことば。それもまた、わたしは、やっぱり、小説と呼びたくなるのです。】 p175