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2013.8.23 422 『スケッチブック 2013.8.23』

08 24, 2013 | 日記2013

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・スケッチブック。

・隣で点滴を受けるばあさんは、点滴が始まって三十分ほどたつと眠りはじめ、いびきをかきながら二度大きな屁をこいた。それでも眠りから帰らない。いびきは止まない。


・ガラスの向こうの通りに目をやると、坊主頭の大柄な外国人が大きすぎるポロシャツを着て通り過ぎていく。左から右へ。ゆっくりと大きな歩幅で。

 「コーヒーのおかわりはいかがですか?」「ありがとう」。また本を読みはじめる。しばらく。顔を上げて通りの方へ顔を向ける。坊主頭の大柄な外国人が大きすぎるポロシャツを着て通り過ぎていく。左から右へ。ゆっくりと大きな歩幅で。くりかえしている? 

 「コーヒーのおかわりはいかがですか?」「じゃあ半分だけ、、、」。また本を読みはじめる。しばらく。何かが気になって通りの方を見ると、坊主頭の大柄な外国人が大きすぎるポロシャツを着て通り過ぎていく。左から右へ。「まただ」とおもった瞬間、おとこはこちらを向いて、一瞬目が合う。時間をわしづかみにされてむりやり引き戻される錯覚。おとこはゆっくりと大きな歩幅で歩いていく。

(これはスケッチとは呼べないだろうな)


・右隣に座った男は煙草を吸いながらコーヒーを飲み、貧乏揺すりをしながら、ときどき「フガッ」と声をだす。

・三、四歳ほどのおとこの子が補助輪付きの自転車を放るように勢いよく降りたので、自転車はそのまま歩道の傾きにそって転がっていく。おとこの子は長靴をはいていて、きた方向へ駆けもどるとしゃがんで何かをのぞきこむ。後方からおじいちゃんが傘をさしてゆっくりと歩いてくる。おじいさんも長靴をはいている。

・「この症状にくすりは効きません。身体の力で回復するしかありません」。くすりはない。身体だけ。

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