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2013.8.6 405 『幻はまた幻のまま活気に溢れ』

08 06, 2013 | 日記2013

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・よくよく呑んだ次の日。が二日酔いになるのは当然だけど、その痕跡が翌々日まで持ち越されて、、、というのを体験すると、ああ、と思う。

・その二日間というのは大抵世界が変に映るというか、身体がおかしいことになっている、のに、どこかは異常に冴えていたりして、だから戸惑うというか。そこで感じたことは大体、身体が正常に戻ると忘れてしまうようなもので。だから、それはそれでおもしろい。けど、すすんでそこに行こうとはもちろん思わない。だって、大変だから。

・今日の付箋。

【ほれ、いま、人のいない歩道橋の上で黒い、大きな鳥がひと声、赤児のような声で、長く叫んだのが、聞こえなかったか。この道はすべて幻だと。いますぐに、車ともども、消えてなくなると。

 しかし、ただのひと静まりすれば、幻はまた幻のまま活気に溢れ、もどかしく動き出し、渋滞を抜ければ時は滑らかに傾いて、微妙な喰い違いはそれぞれの心の底にすこしばかり残るかもしれないけれど、知らぬまに日盛りも過ぎ、皆、今日も一日の労苦を仕舞えて、迷わず家路をたどれる。】 古井由吉「夜はいま」 『新開地より』p28。


・ぼくの使える言葉では書きようがないけど。美しい。音楽のよう。読むというより、聴こえる。に近い。

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