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流るる時間をね……。

12 03, 2009 | 戯れ言2009 

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流るる時間をね、僕は書きたいと思っていろいろ書いているんだけれども、80歳のおじいちゃんの手のひらに刻まれた皺(しわ)なんかを見ちゃうと「ああ、俺は何にも書けないわぁ」と思っちゃうわけです。

僕がどんだけかっこつけた言葉で「時間」というものを書こうと思っても、その皺(しわ)だらけの「手」を見たほうが――圧倒的!に――「時間が流れるってこういうことなんだ」ってわかるんですもの。

その人に娘が産まれて、その娘が成人して、孫が産まれて、その孫を初めて抱きかかえた時の喜びとか、何十年もの長い時間、庭木の手入れをしていたから松ヤニが付着して爪が真っ黒だったりとか……。

簡略化なんてしきれるはずがない「80年」という時間がそこに(文字どおり)――刻まれている。

そういうのを実際に見ることのほうがよほど「時間」というものを実感できるんじゃないかと思う。

だから僕がこうして書いていることなんか、ものすごく、ちっぽけなことなんだけれども、「その皺にはたくさんのものが刻まれているんだ」とか「それって、それだけで凄いことなんだぜ」とかそういうことは言えるような気がする。――というかそれぐらいしか言えない。

でも、そういうものすごく単純なことに対する「敬意」みたいなものは忘れたくないな、と思ったりするのです。

2009.12.3

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1 Comments

あたし自分のばーちゃんの手、だいすき。

87歳。 しわしわで 超しわしわで

で、さわるとさ、

すっごい柔らかいの。  年を重ねるごとに 柔らかくなってくの。

by さっちゃん | 12 08, 2009 - URL [ edit ]

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