2015.8.20 1172 『行為の中に生まれた思考、運動、軌跡』

08 21, 2015 | 日記2015

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・山下清の「いつも急に雨が降ってくるので 今日は珍しく降らなかった」というような文章。接続詞のない、普通であれば繋がりに違和感を感じるような文章。

 後ろの文章(今日は——)の置き方によって、先に書いた文章が書き換えられる(例えば、「今日は珍しく降らなかった」と書いた後に、「降ってくるので」を「降ってくるのだけど」に書き換える)、というようなことは普通ならばよくあるけれど、山下清のような人はそれをしない。

 先に書かれた文章は、先に書かれたものとして、後に書かれる文章に影響を与えるけれど、書くという行為を前に進めるためには、文章のまとまりの良さのために先の文章に変更を加えない。文章として読み手に違和感を与えるものだとしても、それがその人の書くという行為の中に生まれた思考、運動、軌跡だから。


・山下清の文章はそんなことを考えることができて面白い、と書きながら考えて、そしてこれって、文章だけに限らず音楽にあてはめて考えることも出来ると思う。

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