2015.7.11 1132 『矛盾を豊かに秘めて』

07 12, 2015 | 日記2015

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・言葉。本棚から。岡本太郎『一平かの子』より。

【岡本かの子の生身にふれた多くの人たちが、その特異で猛烈な性格にかなり面喰らったようだ。人によってはそれを、たいへん美化するし、またひどく嫌悪してもいる。 いずれにしても、岡本かの子は普通ではなかった。私の幼心にやきついた母親のイメージとしても。 彼女は大母性といわれたり童女といわれたり、また人によっては古代の巫女のようだなどと言ったりする。 まことに神秘なほど複雑な面と、ひどく無邪気、むしろ幼稚な面が、異様な形で彼女の中に存在していた。それがとかく大人ぶった同時代の知識人たちには、不可解であり、そのナマな肌ざわりが、どうも、やりきれなかったらしい。 しかし本当の芸術家というのは決して「大人」ではなく、そういう矛盾を豊かに秘めているものではないだろうか。】p,232「童女の呪術」。

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