2015.5.28 1090 『旅のお供に選んだ本は石田千「唄めぐり」だった』

05 29, 2015 | 日記2015

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・関西ライブの疲れはまだ抜けきれていない。旅のお供に選んだ本は石田千「唄めぐり」だった。古今東西の民謡、その歌い手を訪ねる紀行エッセイ。結局、最初の章しか読むことが出来なかったけれど、いい本だなあ、と思った。石田千という作家を読むのは初めてだけれど、いい本を教えてもらった。

【湧き水は、力水という御用水で、佐竹南家の殿さまが、からだに力がつく水であると愛され、その名で呼ばれるようになった。すくって飲むと、やわらかくて甘い。ペットボトルをさげたおじさんが、おいしいでしょうと、うれしそうな顔をする。この水は雨が地下にしみて、五十年かかって湧いてくること。そして震災で岩盤が落ち、すこし水量が減ったんだよ。心配そうに教えてくれる。

(略)あちこちで、ぷくぷく、ちろりちろり、てんてん。しずくの音がきこえる。しゃがんで、震えた苔がこぼしたしずくをすくう。今日の雪は、五十年さきの力水になる。そう思って地にこぼせば、さよならだけが人生とはいいきれない。】p,10 蔵人の時計 秋田[秋田米とぎ唄]より。

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