2015.5.15 1077 『ポールとディラン』

05 17, 2015 | 日記2015

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・ポール・マッカートニーが先日来日していて、その様子をテレビで見たけれど、どうしてもぼくはディランのことを考えてしまう。ファンがポールに求めるのは過去であり、それをポールもわかっていて、演奏する。そこに齟齬はない。そこでファンが受ける歓びというのは、テレビの中でしか見たことのない憧れ続けたアイドルを生で見ることができる、ようなこと。

 ディランはその場所にいなかった。かれは今も自分自身の先端にいるべく表現をしていて、自分のつくった過去の産物にすがらない。だから現在のディランのライブを体験した人の中には「なぜあの曲を演奏してくれないのだろう」とか、「アレンジが違い過ぎて原曲がわからなかった」などと不満をいう人もいるけれど、それはもともと見当違いで、ディランはそんなことをしない。現役の表現者なのだから。

 だからポールのライブのように大団円で合唱なんてことに決してならないわけだけれど、そんなことの何がいいのかぼくにはわからない。ポールもそのファンも特に否定するつもりもない、ただディランの表現者としての在り方の凄さ、それを認識して、自分がどうやるのかを考える。

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