2015.4.17 1049 『わっあわんだふぉぅわー』

04 18, 2015 | 日記2015

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・ルイ・アームストロング「what a wonderful world」。最近はこの歌ばかり口ずさんでいる。ベトナム戦争への反戦歌として書かれたとしても、この歌は一般的な意味でのメッセージソングではないように思う。誰か、訴える対象を持った言葉(メッセージ)というより、一人の人間の、小さな言葉、こぼれた言葉。独り言の歌のよう。

 世界を歓ぶ時に特別に大きなことはいらず、ただ緑の木々をみて、青く拡がる空をみて、白い雲の流れるのをみて、人々が言葉を交わし、子供の泣き声を聞き、その子供の成長していく様をみつめる。ただ、ただそれだけで、そこに歓びがある。独り言のように、口から思わず「ああ、なんて素晴らしい世界なのだ」とこぼれる言葉。

 直接的に叫ばれた大きな言葉だけが誰かのもとに届き、何かを変えることができるのではなく、独り言のようにこぼれでた歌が、それこそが誰かの心に静かに染み渡ること、がある。そしてそれを受けとる人の小さな変化が、音楽によって革命を、という意志で歌われた歌以上に、何かを少しずつ変えていく。少しずつ。


・メッセージソング、誰かに直接的に怒りをぶつけたり、社会を嘆いたりする歌より、よほど、この口からこぼれた、こぼれてしまった小さな言葉で紡がれた歌のほうが、もともと歌詞、歌詞に込められた意味にそれほど興味を持てないぼくのような人間には、響く。

・こんな偉大な歌を引き合いにだすのは気が引けるけれど、「歌にもならない溢れた日々の」で歌いたいこともそういうこと。だった。ということを最近考えて、だから、だからではないが、最近この歌ばかり歩きながら口ずさんでいる。あまりに大きな声で「わっあわんだふぉぅわー」と歌いながら街中を歩くものだから、すれ違う人々が変な顔をしてこちらを見る。そんなもん関係ない。

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