2015.3.25 1026 『考古学的探求』

03 26, 2015 | 日記2015

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・何の本だったか、その本に書いてあった「考古学的好奇心」という言葉。をたまに思い出す。おもしろい——と書きながら、何に書いてあったのか思い出したので引用。

【(略)金春禅竹はこのようにして発達してきた能の根源を探る「考古学的探求」に、深い関心を抱いていた。世阿弥は考古学的な探求よりも政治思想のほうに関心のあった人物であったから、先輩古老たちから伝えられた古伝承を、深い関心を持って書き留めたり、深めたりはしなかった模様である。ところが禅竹には世阿弥に見られることのない、異常なほどの考古学的探求への嗜好があった。彼は自分たちが奉じている芸能の根源を知りたいという、強烈な願望を持っていた。能は翁に始まり翁に終わるという芸能である。それならば、能の根源を知るには、まず翁の根源を知り尽くすことができなければならない。禅竹の秘伝書『明宿集』は、そのような関心に突き動かされて書かれたものであった。】中沢新一『日本文学の大地』p,214より。 


・「好奇心」ではなくて、「探求」だったが。表現する側の人間がどこを向いているか。

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