2015.3.18 1019 『そこには思想が必要だから』

03 18, 2015 | 日記2015

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・白鳥の鳴き声が聞こえたので上を向くと、白鳥の群れがすぐ上を飛んでいった。初めてのことに思わず叫んだ。何羽かは数えられなかった。

・以下、メモ書き。思ったことをダラダラ書く。
 
・ラジオで「リップノイズ」という言葉を知った。コンデンサーマイクに口を近づけて録音すると入るノイズらしい。それのどこがノイズなのかわからないけれど、普通はそれをコンピュータ上で削除して作品をつくる。らしい。それで、録音、編集の仕事をしている人というものを少し考える。

 最近聴いているものの中で音の録り方が一番好み、と感じるのは、トム・ウェイツの「オーファンズ」で、一般の録音の基準(演奏ではなく、単純に録られた音)で考えると、決して「いい録音」とはいえないものかもしれない。普通ならば雑音として削除される音がふんだんに、そのままCDに入っている。けれど、それはトム・ウェイツの意志。ぼくもできることならそう録りたい。そのままをそのまま提示するという具合に。最低限の編集は必要としても。

 だったら、エンジニアは必要じゃ無くなるじゃないか、というのは違う。大体のエンジニアは加工ありきで作品づくりに向うのだから、要らない加工は要らない、そのままをそのまま使いたい、というアーティストがいるとすれば、その意志を理解して録音に向き合ってくれるエンジニアが必要で。自分の色を出さない、ということを選択できる人はそれほどいないだろうから、そういう人(録音エンジニア)は貴重。(加工ありきの録音は興味が持てない、加工したとしてもし過ぎている。)

・歌うたいにしても同じで、大抵の人が「歌いすぎる」。歌は歌いすぎると、大抵つまらない。トゥーマッチになる。技術がある人ほどそうなる。削りながらも、芯を残す、というのは誰しもが出来ることではない。そこには思想が必要だから。

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