2015.3.14 1017 『合理性の外にあるなにかの活動を言い表そうとした言葉』

03 15, 2015 | 日記2015

0

・付箋。メモ。中沢新一『日本文学の大地』十五章「精神分析としての物語」より。

【日本人にとっても、「物語」は、霊と深いかかわりを持っていたのである。「物語」はまちがいなく「モノの語り」であり、「モノ」とは「ツキモノ」や「モノノケ」といった言い方からも予測がつくように、合理性の外にあるなにかの活動を言い表そうとした言葉だから、それを一言で霊と呼ぶことにすれば、「物語」とは霊の顕現をよびさましたり、霊の臨在のもとにおこなわれる言語活動ということになるだろう。】p.179

【精神分析が、統一された人格は、ひとつの幻想であると宣言することによって、悩める魂にひとつの救いをもたらしたのと同じように、物語は、積極的に人格の分裂や複数化の事態を、登場人物の「業」として、つくりだしてみせることで、それを読むものの心に、滞留した状態からの脱出口を、あたえようとする。】p.181

« 2015.3.15 1018 『ほんと言うと』 2015.3.13 1016 『コーヒーの飲み過ぎで』 »

0 Comments

管理者にだけ表示を許可する
0 Trackbacks


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

RSS
プロフィール

harunobiwonder

Author:harunobiwonder
松沢春伸の日記

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ