2014.10.17 869 『始めから反古にひとしいものを書いて』

10 18, 2014 | 日記2014

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——偈——

人を感動させるやうな作品を
忘れてもつくつてはならない。
それは芸術家のすることではない。
少なくとも、すぐれた芸術家の。

すぐれた芸術家は、誰からも
はなもひつかけられず、始めから
反古にひとしいものを書いて、
永恒に埋没されてゆく人である。

たった一つ俺の感動するのは、
その人達である。いい作品は、
国や、世紀の文化と関係(かかわり)がない。
つくる人達だけのものなのだ。

他人のまねをしても、盗んでも、
下手でも、上手でもかまわないが、
死んだあとで掘出され騒がれる
恥だから、そんなヘマだけはするな。

金子光晴『女たちへのいたみうた』p.159

——————

・今日の言葉。感動した。

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