2014.1.31 582 『名もない橋 (あるいは一本の線)』

01 31, 2014 | 日記2014

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・ひとつの橋 
 過去へ
 未来へ
 架かるひとつの橋
 名もない橋 (あるいは一本の線)

—————————

・「自分」
 という名前の
 船があるならば
 船首であること
 未だ見ぬ海が差し出す
 残酷なまでに新しい世界
 を見る
 最初の目になること!

—————————

・意味が伝わる、わかる、という場所からの「素晴らしい」や「感動した」にまるっきり興味が持てない。同時に「意味がわからないからつまらない」と言葉にする人間のつまらなさ、をますます感じる。「意味が伝わればいい」同時に「意味が伝わらないものは価値がない」という人間が、表現を「受ける」側にいるのなら、まだしも、「やる」側にいる時のめんどくささといったらない。

2014.1.30 581 『昨日、カフェでみた赤ん坊の  歩き始めたばかりの』

01 30, 2014 | 日記2014

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・今日の引用。

【私も、老年の
 否定の感情を深めてゆくならば、
 不確かな地面から
 高みに伸ばす手は、
 何ものかにさわる
 ことが あるのではないか?
 否定性の確立とは、
 なまなかの希望に対してはもとより、
 いかなる絶望にも
 同調せぬことだ……
 ここにいる一歳の 無垢なるものは、
 すべてにおいて 新しく、
 盛んに
 手探りしている。】

大江健三郎「晩年様式集」p330,331

————————————

・一番集中して創作、練習、素振りできる場所、時間帯は、どこで、いつか。 場所? 時間? どうなのだろう、わからない。一旦始めてしまえば、と、いう気もするけど。とにかくそういう場所、時間帯を自分なりに見つけていくこと。そしてむきあうこと。課題。

————————————

・昨日、カフェでみた赤ん坊の
 歩き始めたばかりの
 あのヨタヨタの
 歩みの
 強さ  

2014.1.29 580 『それぞれが、それぞれのやり方で』

01 29, 2014 | 日記2014

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・路地裏 
 灰色の壁
 猫
 吐く白い
 電灯と影
 空き瓶
 もつれる足跡
 
・意味を探そうとする。探そうとしても、そもそも意味なんてない。例えば上の言葉の連なり。「意味を探す」というけれど、結局、「探す」のでなく、「与える」をしているだけ。それぞれが、それぞれのやり方で。

・あまりに眠い。眠ろう。

2014.1.28 579 『あのさ。  学ぶというのは。』

01 28, 2014 | 日記2014

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・あのさ。
 学ぶというのは。
 同時に足枷にもなる。
 それを覚えておかなければ。
 足枷を外していく行為は意識的にしかできない。
 こどものように踊れ、というのは、こどもに戻れ、じゃない。
 おそらく、自由というのは、拘束を解いた先に見えるものであって。
 ただただ好き勝手にやるのは、自由でも何でもなくて、踊るというのは、、、。


・宮沢賢治にとって、「学問」というのはなんだったろう、とふと思う。知識を詰め込むことだけではもちろんなくて、作物を育てるという実践から、得るもの。


・言葉は。
 知識としてもつものじゃない。
 言葉は。
 ひとつのナイフだ。


・誰かの語った言葉は。ただ知識としてストックして、他の誰かの前でひけらかす、そんなことのためにではなく、もっと、自分の創作と肉薄していて、自分の作品を、削り取っていくような、あるいは自分の贅肉を削るよな、もっと、ずっと、実践に関わるものだ。

2014.1.27 578 『大量生産をやりたいわけではないのだから』

01 28, 2014 | 日記2014

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・時間へ石を放る
 ゆらゆらと
 波はひろがる
 過去へ向けて
 未来へ向けて

・言葉を伝えること(本来の意味というより、その人自身がその言葉に与えているもの)は難しい。というかほとんど不可能だ。例えば、表現することに関する言葉を、「表現するというのはどういうことなのだろう?」という問題と必死に向き合うことを知らない人と共有しようとしても、話がもつれるだけだ。

・方法など、ない。いつも、その瞬間にうまれ、その場所限りで消え去っていく。大量生産をやりたいわけではないのだから。

2014.1.26 577 『砂浜。夕方。』

01 27, 2014 | 日記2014

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・今日の付箋。

【砂浜。夕方。光は死にたえる。すっかりなくなって、やがて光はもう死にたえることもない。いや。光がないなら、もうこんなことさえない。光は夜明けまで死んでいき、もう決して死ぬことはない。おまえは海を背にして立っている。ただ海のざわめきがあるだけ。】 サミュエル・ベケット『伴侶』 p92

2014.1.25 576 『自分自身に対する評価の敷居を下げて』

01 26, 2014 | 日記2014

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・緊密であり同時に弛緩しているような、在り方。

・終わりのない道の終わりまで。矛盾? もちろんそれを孕みつつ。

・周りの人が「いい」といって(褒めて)くれる、という理由で、自分がまったく納得していないものを(自分自身に対する評価の敷居を下げて)作品として残す、という妥協はやっちゃいけない。そんなことだったら最初からつくらないほうがいい。もちろんすべてにおいて納得できるものなんてできないが、どこか一点でも「これだ」という部分があればいいのだけど、それすらないものを、誰か他人の評価で妥協するなんて、ありえない。

うたいます。

01 24, 2014 | Liveのお知らせ

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ライブのお知らせ。
をわすれていた。

二月一日(土)
佐々木龍大 松沢春伸 LIVE
at 岩手県北上市 Nicotto
スタート 16:00(住宅地のためぴったりに始めるそうです)
チャージ ¥2000(ドリンクバー付き。あるいは¥1000で酒バー)

Nicotto 
住所 岩手県北上市町分2-384-5
電話 0197-72-5102

です。

2014.1.24 575 『as river flow. as night glow.』

01 24, 2014 | 日記2014

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・辿り着くこと
 それを 
 目的としないのならば
 
 ここが
 始まりの場所であろうと
 あるいは
 終りの場所であろうと
 あるいは
 途上であろうと
 
 どうでもいい

 聴こえるのは
 地面と足の擦れる音
 それだけ

—————————

・you walk down slow.
 as river flow.
 as night glow.
 
 あなたは歩いてゆく ゆっくりと
 川の流れるように
 夜の深まるように

—————————

・花束を。
 あなたの歩いてゆく道に。
 あなたが歩いてきた道に。

2014.1.23 574 『I got no home.  just roam. 』

01 23, 2014 | 日記2014

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・夜を爪で切り裂く。
 切れ目から血が流れる。

・I got no home.
 just roam.

 帰るべき場所もなく
 たださまよい歩く

・ひとつの光。無数のうちのひとつ。誰が気づかなくとも。光はある。ただある。ただあることをやめない。

2014.1.22 573 『聴こえる? 古いものと新しいものの混声』

01 23, 2014 | 日記2014

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・私はつくり。
 私は壊す。
 私はうたい。
 私は沈黙。
 同時に。

・うたは運ばれていく。遠くへ。場所の遠くへ。時間の遠くへ。沈まぬ舟に揺られながら。

・聴こえる? 古いものと新しいものの混声。

2014.1.21 572 『言葉が踊っている』

01 21, 2014 | 日記2014

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・そういえば。カミュの「シーシュポスの神話」を読んでいる人に始めて出会った。その人は五十代だけれど、彼の兄はドイツ語フランス語が堪能で「兄貴がいうには、ニーチェの原典は踊っているような文章らしい」という言葉が忘れられず、今ふとそれを思い出したので書いている。このあいだ「シーシュポスの神話」のことを書いた後だっただけに驚いた。言葉が踊っている、というのは凄い。

・ふと思うのだけど。オリジナリティ、とか、個性というのは、奇抜さ、をいうのではなく、本当は密度、強度(これ以上今は言葉が思い浮かばないけれど、他にもあるだろう)に由来するのではないだろうか?

・少なくとも、ぼくが尊敬する表現者は「奇抜さ」を求めているのではないようにおもう。そもそも自分が「オリジナル」かどうかすら気にしてないようにおもう。そんなこと考えるより、創作に時間を費やす人ばかりだ。周りが勝手に「オリジナル」の称号を与えたがる。「この人はオリジナルで、ゆえに私たちには真似が出来ない」などと。いう。あほらしい。そんな口実で自分が「やらなくていい理由」を探して安心しているより、さっさと創作(仕事)しろよ。

 ———自分へ。それから、何事も才能のせいにして動かない彼らへ。

2014.1.20 571 『今継続している作業に一通り区切りをつけることができたとき』

01 21, 2014 | 日記2014

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・今継続している作業に一通り区切りをつけることができたとき、ぼくはだいぶ成長しているようにおもう。技術的にはほんとうにまだまだで、どうしようもなく下手くそだけど、心構え、自分の考えを人にきちんと伝えること(考えていることを「上手に」伝えるということではなくて、場の空気が悪くなろうが自分の考えを主張するということ)に関しては成長できたようにおもう。

・ジャコメッティが自分の彫刻を削って削って、果てには何も無くなってしまったように、削る。

・あなたが鳴らした鐘の音は、いつかは誰かに届くだろう。

2014.1.19 570 『地面に穴を穿つほど』

01 20, 2014 | 日記2014

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・新しい朝の光に。刻まれた足跡をみる。振り返れば、随分遠くまで来たようだ。始まりも終りもない道の上で。

・足踏みばかりを繰り返す。同じ場所で。と、感じていても、足跡はたくさんうまれている。らしい。

・いや。別にいい。同じ場所で足踏みを繰り返しているとしても。地面に穴を穿つほど、踏み続ければいい。そうか。なるほど。とにかく。

2014.1.18 569 『さあ、どちらを選ぶ?』

01 18, 2014 | 日記2014

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・昨日の続き。として。例えばどちらかを選択しなければならない。という時。ひとつは、失敗が無くまとまっていて、上出来といえるもの。ひとつは、失敗も目立つけれど、そのかわりに一瞬(あくまで一瞬)「何か」が感じられるもの、決して上出来とはいえないけど。どちらを選ぶ? その選択が、その人が「どこまで進んでいけるか」に関わる重要な岐路だとおもう。

・どちらを選ぶ? と書いたけど、それは形になったものを選ぶことでもあるけれど、形にする以前の「心構え」の問題でもある。

・練習して、練習して、練習して、繰り返し、練習して、本番でギリギリのところで逸脱して生まれる何か。

・さあ、どちらを選ぶ?

2014.1.17 568 『「残されたもの」というのは、「完成されたもの」ではない』

01 18, 2014 | 日記2014

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・あるひとつの曲を繰り返し繰り返し練習していると、曲というものに終りや完成がないことに気づく。定まった形も、終りもない。作品として、音源として「残されたもの」というのは、「完成されたもの」ではない。終りのない曲のもつ、ひとつの表情を写し取ったもの。でしかない。

・例えば最近の日本(にしてもどこでも)のポップス(聞かないのでよくわからないけど)は、音源として完成していて「余白」や「終わりのなさ」を感じることが出来ない。うまくいえないけど。逆に音源に刻まれた音が(いい意味で)雑で、粗くても、そういう音源からは、「実際には音源として残らなかった音(それでも鳴らされただろう音)」を感じ取ることが出来る。うまくいえない。大げさにいえば、音源になったテイク以前の日々の音や、その先に続いていくだろう日々の音を感じることが出来る。先に書いた完成されたように感じる音楽は「閉じて」いて、そこから繋がる何かが見えてこない。

2014.1.16 567 『一切の既成の方法とか、観念とか、そういうものを排除して』

01 17, 2014 | 日記2014

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・今日の引用。

【奥行きを描く場合には、普通は遠近法とか、陰影とかを使って描くわけだけれども、ジャコメッティの場合には一切の既成の方法とか、観念とか、そういうものを排除して、見えているものをその通りに描こうとする。】p105

【新しく見えてきたものを描くということは、更にその先が見えてくるということだから、またそれを壊して描き直さなければならない。要するに破壊すればするほど進歩し、進歩すればするほど破壊せざるを得ない。これが仕事の必然的な歩みなのでしょう。】p106

宇佐見英治「見る人」 対談 ジャコメッティについて、より矢内原伊作の言葉。

2014.1.15 566 『それに比べたら「才能」なんてものは』

01 16, 2014 | 日記2014

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・たった今。古川から帰宅。ビールを一口飲み終わったところ。寝る前に少し。おつかれさまビールを。

・やっぱり、面倒なこと、不安なこと、失敗すること、をやっていかないと、進めない。ということ。ちゃんと面倒なことをやる、ちゃんと途方にくれる、ちゃんと失敗する、こと。

・ひとつひとつクリアして、進んで、進むたびにまた見えてくるものが、広がるのだから、当然またそこでつまずいて、がくっとする。それでも、一歩前へ、足を出す。勇気、と覚悟。その愚鈍な歩みの強さ。

・それに比べたら「才能」なんてものは、どうでもいい。頼るべきはそこじゃない。

2014.1.14 565 『「・」を打ったものの。何も書けないまま』

01 14, 2014 | 日記2014

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・テキストを開いて、「・」を打ったものの。何も書けないまま。時間が過ぎ。それを記録しようと、書く。

・零度に満たない気温。田んぼに浸かり。泥に足をとられ。もたつく。フラフラ揺れながら、見えるのはセキレイの軽やかなステップ。寒さなど感じない。零度に満たない気温の中、汗をかく身体。水面から立ちのぼる白色。身体からも同様に。太陽の光。

・仕事が終わって、コーヒーを飲みながら、自分の曲の歌詞をノートに書く。あまりの字の汚さに驚く。読めない。

・そういえば。「プリプロ」という言葉が、というか、「プリプロ」という作業があるということを、この間初めて知った。なるほど。

・眠い。眠ろう。

2014.1.13 564 『創造に仕えること、仕事をとおして生成の鼓動をききとり』

01 14, 2014 | 日記2014

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・コーヒーを飲みにいく。雪が降る。成人の日。人通りが多い。「コーヒーを飲みにいく」? 違う。本を読む時間をつくるためにカフェにいく。という方が近い。宇佐見英治「見る人 ジャコメッティと矢内原」を。ある程度読んだら、歌詞でも書こうとおもっていたけれど、結局本を読むことを止められなくなってしまった。おもしろい。揺れる。揺れる。

・今日の付箋。

【大切なのは土地でもなく風景でもなく、文化や文明の質でもない。大切なのは、創造に仕えること、仕事をとおして生成の鼓動をききとり、世界と一体になることである。】p87 より。

・付箋を貼った部分を読み返してみる。けれど、付箋をしたときと同じような感動が起こらない。それで、その中から選ぶのに時間がだいぶかかった。付箋というのは、文章を読み進めながら、その流れの中で、貼るのであって、後になって、その部分(付箋した箇所だけを)読み返しても、やはり起こる感情は小さくなる(前後の文章の流れがあって、初めて「うわあ」と感じたりする)。もちろん、独立した言葉として魅力的なものはあるけれど。

2014.1.12 563 『今日見た少年たちはかっこよかった。ぼくのヒーローだ』

01 12, 2014 | 日記2014

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・テレビで紙飛行機を飛ばす少年の話。憧れている紙飛行機博士と一緒に、上空千メートルから紙飛行機を飛ばして、三キロ先の無人島に着陸させる、という実験。少年も大人たちもかっこよかった。「もう一度やらせて頂けないでしょうか?」という少年の言葉。忘れられない。

・何度も。何度も。何度も。

・二階級上の選手に挑んでいくレスリング少年もかっこよかったなあ。

・「かっこつける」大人って、たぶん、そのかっこよさは、大人の、しかも、どうでもいい大人にしか伝わらない、というか、ある種の大人だけの基準で錯覚して、その輪の中でキャッキャしてるだけ。(決して、その輪から出ない。そして、その輪に入らない人間を罵倒したりする)。そういう奴らにこどもたちは反応しない。いや、そういうのが好きなこどもたちもいる(大人たちのくだらない価値観に毒されて)。嫌い。

・本当のかっこよさは、誰に何をいわれても、やりたいことに没頭しているとか、自分より強い奴に挑んでるとか、そういうことで、そういう種類のかっこよさは、きっとこどもたちとも共有できるのだと思う。

・何をいってるか、よくわからないけど。今日見た少年たちはかっこよかった。ぼくのヒーローだ。

2014.1.11 562 『大抵ぼくの場合、妥協というのは』

01 11, 2014 | 日記2014

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・Amazonのマーケットプレイス(中古本)に注文していた、宇佐見英治「見る人ーージャコメッティと矢内原ーー」が届いた。ジャコメッティに関する本が、ジャコメッティ自身の言葉「エクリ」から始まって、そのモデルをつとめた矢内原伊作「ジャコメッティ」、そして、そのふたりをみつめる宇佐見英治の「見る人ーージャコメッティと矢内原ーー」に。そして「エクリ」にもどれば、また違うように読めるのだろう。

・満足のいくものなんて初めから出来ない。のは分かっている。けれど。その時の自分にできる、出来る限りのことを、その場所に置いてくる。こと。

・大抵ぼくの場合、妥協というのは人間関係に起こる話で、嫌われるの覚悟で、ちゃんとやる。課題。

・音楽を別のところから考え直す。囚われている所からもう一度、はずれてみる。を考える。

2014.1.10 562 『考えることと、まとめることは違う。まとめず、考える。足元にたくさんの失敗を転がして』

01 10, 2014 | 日記2014

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・自分の曲ほど難しいものもない。なぜなら定型がないから。型は自分で決めるしかない。雲のよう。「雲」と呼べても「雲」という定型はない。ように。

・楽譜を書くことが出来れば。とおもうこともある。メロディーが、拍が「基準の記号」として記されたなら、指標があれば、、、。とおもうこともある。けれど、結局そういうのはぼくには向かないのだろう、とも同時におもう。雲のように形を変えながら、それでも雲でありつづけるような、そんな在り方。

・自分の曲を演奏すればするほど、その、基本の型のなさに驚いて、同時につまずく。つまずきながらも演奏する。いつまでも、型が出来ない。自分の人間性をこういうところで確認したりする。

・大事なのはそこから。このような「型のなさ」をどう貫いていくか。「一回性」をどう考えていくか。考えよう。考えよう。

・考える。けれど。まとめない。考えることと、まとめることは違う。まとめず、考える。足元にたくさんの失敗を転がして。

2014.1.9 その2 「とにかく(改)」

01 09, 2014 | 日記2014

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とにかく

前に進み続けるしかない
蜃気楼しか見えなくとも

前に進み続けるしかない
それが蜃気楼だとわかっていても

前に進み続けるしかない
蜃気楼が消えてしまおうと

前に進み続けるしかない
少なくとも以前よりはずっと遠くにいるはずだ

震えながらも
一歩
前に

2007.11.9 早朝
2014.1.9改

2014.1.9 561 『掴めなどしない。指先だけ。触れるだけ』

01 09, 2014 | 日記2014

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・アホみたいに叫ぶことができたら、と思う瞬間がある。地団駄を踏んで。喚き散らす。そこから。また始める。

・こういうことを書く時は、やはり行き詰まっている時。けれど「この状況をあなたはどう破っていくのか?」と眺める自分もどこかにいる。

・昨夜も聴いていたけど、今日もBob Dylan「New Morning」。持ってはいたものの、じっくり聴いたことはなかった。

・来ては、遠ざかる。何か。その日々。掴めなどしない。指先だけ。触れるだけ。触れたことすら幻みたいに遠くなる。それでも。とにかく。前に。

2014.1.8 560 『家に戻って、録画していた中島みゆきの番組を観る』

01 08, 2014 | 日記2014

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・朝は寒かった。六時半起床。そのままストーブに火をいれて、ギターを触る。曲作りというよりは、曲の見直し作業。十時過ぎに朝食を食べて、年末年始バタバタしていて、予約していたのにいけていなかったインフルエンザ予防接種を受けにいく。「待ってましたよ〜」と呆れ顔をしながらいわれたので「おそくなってごめん」といった。

 そのままカフェに向かって、矢内原伊作「ジャコメッティ」を読む。それから、歌詞になりそうなものを書こうとノートを出すものの、特に何も書けず。隣に座った女性は、辞書を開いて、その上に顔を落として眠っている。コーヒーを二杯のんで店を出る。雪ではなく、雨が降っている。駐車場で車のエンジンをかけたままギターを触ってみるけど、特に何も浮かばない。

 家に戻って、録画していた中島みゆきの番組を観る。風呂に入りながら「ジャコメッティ」を読了。本は湿気のせいでふにゃふにゃになるけど、別に売るつもりもないのでどうでもいい。残りの半分ほどのページを今日は一気に読んだ。風呂上がりに、予防接種を受けた左腕に痛みを感じながらギターを弾く。ディランを聴きながら。


・次は何を読もうか。新しい本を買うよりも、まず、手もとにある読んでいない本を読もう。それから、読むことと平行して、曲をつくり、つくった曲の練り直しと身体に刻む作業。を。

2014.1.7 559 『もう一度わがままに戻る。ちゃんと戻る』

01 07, 2014 | 日記2014

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・課題。「わがまま」「迷惑をかける」。それでもやっぱり伝えることを伝えて行動する。自分勝手な人間でも、客商売とかをすると、だんだん飼い馴らされる。ぼくもそのひとり。知らず知らずのうちに矯正されている。そういう自分を壊して、もう一度わがままに戻る。ちゃんと戻る。迷惑をかけようが、嫌われようが、やるべきことはやるしかない。

 「他人に迷惑をかけない」というのはひとつの美徳かもしれないけど、「他人に迷惑をかけながらも、進む」という在り方もある。決して美徳とは呼べないかもしれないけど。生粋の迷惑人間でない人が、いい大人になってから、もう一度意識的に「ああ、これをやったら迷惑かけるだろうし、嫌われるだろうなあ」なんて思いながらも、自分のやるべきことを伝えて行動するのは勇気がいることだけど、それをちゃんとやって、ちゃんとめんどくさがられて、ちゃんと嫌われる、ということ。それをちゃんとやる。という課題。


・矯正を強いられた人間が、もう一度、その枷をはずしていく。これは、大人のたたかい。

・今日は風呂の中で矢内原伊作「ジャコメッティ」を読んだ。風呂で泣きそうになって困った。この本に出会えて本当に良かった。ジャコメッティ、矢内原伊作がいてくれてよかった。そして、この本を紹介してくれる人たちがいてよかった。本当によかった。ぼくがこの本に出会える人間でよかった。

 「よかった」などと書いたところで、この熱は誰にも伝わらないのかもしれないだろうけど、それでも、書きたい。言葉の選び方はもともと下手なのだし、貧困なボキャブラリーを駆使したとしても、こうとしか書けないのだから、この歓びを、「何度も何度も」しつこいくらい、「あなたがいてくれてよかった」と書く、ということで表す他ない。ボキャブラリーの乏しさなんてどうでもいい。


・何度言葉にしてもきっと足りないだろうけど、本当に、あなたたちがいてくれてよかった。生きていける。

2014.1.6 558 『盲目的な勇気。馬鹿な、アホな人間の愚鈍なる歩み』

01 07, 2014 | 日記2014

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・絶えず失敗すること。常に進みつづけること。進んでいるかどうかも、分からずのままに、同じ場所で足踏みしているのではないか? という不安を抱きながらも進み続けること。「進んでいる」とおもうこと、それ自体が錯覚であれ、とにかく足を運び続けること。先人たちに教わることは、技術的なことよりも、「暗がりでも、進んでいるかどうかも分からずのまま、それでも足を運び続けるしかない」という、その「在り方」だ。先人たちから勇気をもらうのはその「在り方」であって、繋いでいかなくてはならないことも、その「在り方」の部分なのだ、きっと。

・いちいち、ひとつの失敗で落ち込んでなどいられない。常に失敗の道を歩いているのだし。歩いても歩いても届かない場所がある、それでも歩いていく、という盲目的な勇気。馬鹿な、アホな人間の愚鈍なる歩み。

・今年。も。おもしろいことを、やりましょう。いや、「今年」などという大きなくくりでなく、日々。日々だ、日々。素振り。素振り。素振りの日々を続けていく。こと。それだけ。ああ。それだけ!!

2014.1.5 557 『試作と破壊を倦むことなく繰り返し』

01 06, 2014 | 日記2014

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・今日もまた。自分の実力のなさを思い知る。そこからだ。

・今日の引用。

【失敗のないところに真の成功はない。現代芸術においてジャコメッティがもっている大きな意味は彼が絶えず失敗するということ、試作と破壊を倦むことなく繰り返し、その作品がいつまでも完成しないということにある。なぜなら完成とは進歩の停止であり、限りなく豊かな現実の歪曲でありどこまでもひろがってゆくべき自由の放棄なのだから。むろん完成しなくてもいいというのではない。失敗すればするほど仕事への熱情は大きくなるのである。別れ際に彼は私に言った。「きみのおかげで私は非常な進歩をした、将来正しい線が出来たらすぐ知らせよう」と。私は胸を躍らせながらその電報を待っている。】 矢内原伊作『ジャコメッティ』 p158

2014.1.4 556 『シーシュポスの笑み』

01 04, 2014 | 日記2014

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・矢内原伊作『ジャコメッティ』に「シジュホス」という言葉が出てきて。バラバラなカケラが繋がった。十年ほど前に読んでいたカミュ『シーシュポスの神話』を思い出した。シジュホスは、カミュの『シーシュポスの神話』のシーシュポス。矢内原はジャコメッティの創作に向かう姿勢をシーシュポスと重ねている。

・そこから何が繋がったか。というと、「歩いても歩いても」という曲はその世界だったんだ、と気づく。この曲がどういう意味として捉えられていようが興味がないけど、ぼくの書きたかったことは、「シーシュポスの笑み」だった。のだ。と気づいた。

・それで、「歩いても歩いても」という曲に、自分でつくった曲ながらずっと違和感を感じていて、それは「から」という言葉。「歩いても歩いても届かない場所があるから」の「あるから」が間違っている、というか、「から」ではないのであって、「から」もなにもなく、ただ「歩く」。けれど、それを今更変えるより、別のこれから生むだろう作品で書けばいい。ということにしよう。

・と書いておきながら。シーシュポスとジャコメッティは違うのではないか、とも思う。ジャコメッティはいつまでも途上にいる。ずっと頂上に至らない(岩が転がらずにすむ一点があるのだと信じている、あるいは信じていない。信じると同時に信じていない。信じていないと同時に信じている。同じレベルで)。シーシュポスは頂上を何度も経験している。何度も頂上に辿り着き、そこから何度も転げ落ちる。「終わりがない」というところは共通しているだろうか。

・多分。ジャコメッティは「あきらめるに足る可能性を汲み尽くしきれていない」と考えている。

・「出来る! と叫ぶことより、出来ない! と叫ぶいうことのほうが実はずっと難しい」。というようなことをいつか書いた。誰かの言葉の引用だったかどうか、忘れてしまったが。「出来ない」という言葉を発するためには「『出来る』可能性が全て否定され尽くすまで試さなければならない」のだから。出来ない、という言葉を発するのは簡単なことだと思われているかもしれないけど、逆だ。「出来ない!」と叫ぶためには出来る可能性を試し尽くさなければならないのだから。

・今日も青谷明日香『異端児の城』を聴いている。

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