戯言の個条書き・8
・本ばかり読んで、ギターを触って、歌う。そんな繰り返しで日々は過ぎていきます。前に進む、その一歩というものは、多分そういう歌にもならないような溢れた日々の試行錯誤の中にこそ生まれるのではないだろうか。蛙たちも雪積もる落ち葉の下に隠れて、春を待っているところ。人間だって自然の一部なのだから、春を待つ準備はあるでしょう。雪の降り積もる土地に生まれたのなら――。
・こないだ高校の同級生と立川志の輔落語会でばったりあって、その友達がこのブログを見て「ブログ見て気になっていた『小説の誕生』買ってしまったよ。おもしろそうだけれど難しそうだな。じっくり読むよ」とメールをくれた。こういうのは本当に嬉しく思う。本当に大事に読んでいる本を、人に薦めるのは難しい。それは、誰にも教えたくないというわけではなくて、僕がおもしろいと思えるようなものを紹介しても、大多数の人がおもしろいと思えるかどうかわからないからだ。――と、言っていても仕方がないので、少しずつおもしろいと思えるようなものを紹介していきたいと思う。それで、だれかが興味をもってくれたら、それは本当に嬉しいことだから。
・音楽でも本でも、大体流行っているものや、売れているものは面白いと思えないが、それは流行っているものに手を出すのが嫌いということではなくて、聴いても、読んでもちっとも面白いと感じない、というだけのことで、もし「いいもの」であれば流行り云々に関わらず聴くし、読みます。でも結局つまらないものばかりで、こんな流れに惑わされているわけにはいかないよなとは思う。
・佐々木中の「アナレクタ 3」を読んだあと、1と2も買って読んだ。保坂和志との対談はゲラゲラと笑ってしまった。活字になっても保坂和志の異質さはちゃんと表れていて、やっぱりこの人「変な人だな」といい意味で思う。僕は音楽にしても、本にしても基本的に繋がりでしか聴かないし、読まない。音楽に関しては、誰も周りにおなじような音楽に興味がある人がいなくて、高校生の頃からずっと、日本版のCDを買って、解説を読めば、その人がどういう音楽を聴いて育ったのかわかるから、それを辿ってまた買って……という風にして一人でこつこつ聴き漁っていった。本にしても同じでおもしろいと思えたなら、その人が何を読んで育ち、今何を読んでいるのか、そうやってしか広がらない。だから基本的に流行り物に手を出す必要がない。というのも、辿れば辿るほど、それは今よりずっと前に演奏された音楽になるわけだし、本になるわけだから。今は中井久夫「世に棲む患者」を読んでいるところ。
・こないだ高校の同級生と立川志の輔落語会でばったりあって、その友達がこのブログを見て「ブログ見て気になっていた『小説の誕生』買ってしまったよ。おもしろそうだけれど難しそうだな。じっくり読むよ」とメールをくれた。こういうのは本当に嬉しく思う。本当に大事に読んでいる本を、人に薦めるのは難しい。それは、誰にも教えたくないというわけではなくて、僕がおもしろいと思えるようなものを紹介しても、大多数の人がおもしろいと思えるかどうかわからないからだ。――と、言っていても仕方がないので、少しずつおもしろいと思えるようなものを紹介していきたいと思う。それで、だれかが興味をもってくれたら、それは本当に嬉しいことだから。
・音楽でも本でも、大体流行っているものや、売れているものは面白いと思えないが、それは流行っているものに手を出すのが嫌いということではなくて、聴いても、読んでもちっとも面白いと感じない、というだけのことで、もし「いいもの」であれば流行り云々に関わらず聴くし、読みます。でも結局つまらないものばかりで、こんな流れに惑わされているわけにはいかないよなとは思う。
・佐々木中の「アナレクタ 3」を読んだあと、1と2も買って読んだ。保坂和志との対談はゲラゲラと笑ってしまった。活字になっても保坂和志の異質さはちゃんと表れていて、やっぱりこの人「変な人だな」といい意味で思う。僕は音楽にしても、本にしても基本的に繋がりでしか聴かないし、読まない。音楽に関しては、誰も周りにおなじような音楽に興味がある人がいなくて、高校生の頃からずっと、日本版のCDを買って、解説を読めば、その人がどういう音楽を聴いて育ったのかわかるから、それを辿ってまた買って……という風にして一人でこつこつ聴き漁っていった。本にしても同じでおもしろいと思えたなら、その人が何を読んで育ち、今何を読んでいるのか、そうやってしか広がらない。だから基本的に流行り物に手を出す必要がない。というのも、辿れば辿るほど、それは今よりずっと前に演奏された音楽になるわけだし、本になるわけだから。今は中井久夫「世に棲む患者」を読んでいるところ。
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